いい住まい研究プロジェクト TOP

トップ >  Dog Design Home > 吹き抜けブリッジと、犬のための「House in Home」

dog design home

dog life tips

■東京都北区 T邸(3/4)

Bridgevoid_ld

LDの吹き抜けの間に通路を設けた「Bridge Void」。スポットライトが付いている部分がブリッジ。 

こんにちは。「犬と暮らす家」スタッフの東保(とうぼ)です。引き続き今月も私が設計を担当したT邸を紹介します。前回は外部空間についてでしたが、今月は内部空間(インテリア等)について説明します。

犬のために工夫したひとつ目が、「Bridge Void」。リビング・ダイニングの吹き抜けに架け橋のような通路を設けたデザインです。

ペットとの適切な関係に対する考え方は、飼い主によって異なると思いますが、設計を考える上で愛犬に対する考え方は非常に重要なファクターです。朝から晩まで犬と一緒で、同じベッドで犬とお休みになる方もいらっしゃいますが、衛生面や犬との主従関係を考えると、適度な距離感を設けて、寝室には入れない設計がベターではないでしょうか。T邸では、犬が自由にできる範囲を1階だけとし、2階にある寝室等には入らない設計としました。

ただ、愛犬に疎外感を感じさせる間取りにはしたくありませんので、リビング・ダイニングに吹き抜けを設けて、上下階をつなげる設計としました。さらに、リビングとダイニングの2つの吹き抜けを挟んだ中央部分に、ブリッジ(橋)のような通路をつくり、2階の主寝室につなげました。主寝室のドアを開ければ、吹き抜けからすぐに1階にいる犬の様子が確認できるため、犬も寂しがりません。いつもお互いの気配を感じながら暮らせる設計です。

Bridgevoid_1

主寝室のドアを開けて吹き抜けを見下ろすと、愛犬の様子を確認できる。

もうひとつの工夫は、リビングに犬のための部屋「House in Home」をデザインしたことです。テレビ横の奥まった部分に、愛犬の家の中でのホームポジションとなる居場所を用意しました。

Photo

リビングの中でも主張しすぎない場所にある「House in Home」。サイクロン式の換気扇を設置。左側の壁面は調湿・消臭作用のある珪藻土仕上げ。 

居場所がきちんと決まっていることで犬も安心できますし、しつけもしやすくなります。空間的には、犬の習性から穴蔵のような囲われた空間がよいと考えました。背後や左右に窓があると、外の様子や光が気になってしまいますからね。

そしてどの部屋に配置するかも問題でした。基本的に犬は家族のそばにいたがりますので、やはり家族の集まるリビング・ダイニング周辺に設けた方がいいと思いますが、いかにも犬の部屋という空間にしてしまうとインテリアと調和しなくなります。そこでT 邸では、インテリアデザインとしても美しく自然に設計するため、柱型にデザインしたテレビスペースより奥まった位置に、犬の部屋を配置することで、唐突感をなくしました。また上部に飾り棚を設けて、犬の居場所の入口が目立ちすぎないように配慮しています。犬の居場所に高さは必要ないため、階段下のスペースを利用し、空間を無駄なく活用しています。

次回の最終回は、機能面からの配慮についてです。

2

東保 吉信
ミサワホーム株式会社 販売商品企画部

新商品の企画・マーケティングを担当しています。実家でコリー犬を飼っていたことや妻の動物好きが影響したのか、いつの間にか私も愛犬家の仲間入りをしていました。2004年CENTURY「蔵のある家」を発売した際に、土間床の「1階の蔵」を活用した「犬と暮らす家」の企画に携わり、犬の専門家のお話も伺いながら随分勉強をさせていただきました。本格的な商品化は非常に難しいテーマですが、自分のライフワークのひとつとして今後も考えていきたいと思っています。

所在地:〒163-0833 東京都新宿区西新宿2-4-1
メールアドレス:esumai[アットマーク]home.misawa.co.jp

« 周辺の視線は気にならない、開放感たっぷりのパティオとアルターナ | トップページ | 仕上材選びは床材から。換気や照明にも配慮 »

その他の事例紹介