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■東京都北区 T邸(1/4)

Timeless

T邸のテーマは「Timeless」。
時間に縛られずにのんびり過ごしているケリーちゃんに習って、このコンセプトがつくられた。

こんにちは。「犬と暮らす家」スタッフの東保(とうぼ)です。今回は私が設計を担当したT邸を、4回に分けてご紹介します。

ペットを飼っていない人には、「犬と暮らす家」というと特殊な家に思われるかもしれませんが、「人にとって心地いい家=犬にとっても心地のいい家」であるはずだと私は考えています。そこで、理想の住まいづくりのスタートにあたり、ご家族にとって心地いい家とは何か、テーマを決めることをお勧めしています。T邸の場合は「犬と暮らす家」というテーマがありましたが、さらに突き詰めて、どんな「犬と暮らす家」にしたいのかという理想のイメージを明確にしていきました。はっきりとしたイメージを持つことにより、テーマに基づいた一貫性のある住まいが実現できます。

そこで決まったテーマが「Timeless」。私自身、愛犬家の1人なのでわかるのですが、犬を見ていて日頃感じるのは「犬って本当にのんびり暮らしているなぁ」ということです。主人や家族の帰りを毎日黙って待っているわけですから。人間のようなせっかちな生き物にはとても真似できないですね。現代人は本当に日々時間に追われながら生活をしています。ペットを飼われている方が増えているのは、時間に縛られずにのんびり過ごしているペットの姿を見ていると、自然と気持ちが癒されるからではないでしょうか。そういう意味で、犬はとても「Timeless」な生き方をしていると思います。

そこでT邸では、そんな犬と同じ気持ちで暮らせる家というイメージで、「Timeless Design」をコンセプトにすることになりました。具体的には「静かで時間を忘れて過ごせる空間」「新しさも古さも感じさせない自然な外観」などです。静謐(せいひつ)な住まいをつくるには、シンプルなデザインであると共にある種の安心感をデザインすることが必要だと思います。このデザインを実現するため、3つの設計上の工夫をしました。

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直接サッシをつけないウィンドウレスな外観。周辺にマンションや2階リビングの隣家があっても、プライバシーを完全確保。また犬も外的な刺激を受けないので、無駄吠えをしなくなるメリットがある。またガレージや物置などはすべて建物内にビルトイン。イタズラ防止にもなる。

1. ウィンドウレス
メインファサード(通りに面する外観)には直接サッシ窓を設けない、外に閉じたデザイン。そのかわりパティオ(中庭)を設けて、内部では開放感を得ています。

2. オールビルトイン
ガレージや自転車置き場、物置、玄関庇といった、通常家の外に設置されるものをすべてビルトインにして、防犯性を高めると共に、画一的な工業製品を設置しないことにより、新築であっても“新品感”を出さないように配慮しました。

3. リアルマテリアル(本物の素材を使う)
外壁全体は土壁調の吹き付け仕上げとし、部分的に陶芸品のようなハンドメイドのタイルを貼りました。

Photo

外壁も画一的な工業製品は使用せず、土壁調の吹き上げ仕上げと、手で焼いたタイルを職人さんが1枚ずつ貼っているタイル外壁に。新しい家と趣のある古い家が融合した味のある「Timeless」な外観。

開放的でオープンな設計は、広い庭や、周辺住宅が密集していないなど、恵まれた環境の場合には気持ちがいいと思いますが、ビルやマンションに囲まれた都市部や市街地では周りの視線が気になることも多く、家にいてもくつろげません。いつもカーテンを閉めたまま生活されている方が多いのではないでしょうか。T邸も以前は古い在来木造住宅で、そうした悩みがあり、愛犬ミニチュア・ダックスフントのケリーちゃんは、人影や車などの物音に反応してよく吠えていたのですが、新しい家ではほとんど無駄吠えをすることがなくなりました。

次回は、パティオ(中庭)とアルターナ(屋上テラス)などについて紹介します。

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東保 吉信
ミサワホーム株式会社 販売商品企画部

新商品の企画・マーケティングを担当しています。実家でコリー犬を飼っていたことや妻の動物好きが影響したのか、いつの間にか私も愛犬家の仲間入りをしていました。2004年CENTURY「蔵のある家」を発売した際に、土間床の「1階の蔵」を活用した「犬と暮らす家」の企画に携わり、犬の専門家のお話も伺いながら随分勉強をさせていただきました。本格的な商品化は非常に難しいテーマですが、自分のライフワークのひとつとして今後も考えていきたいと思っています。

所在地:〒163-0833 東京都新宿区西新宿2-4-1
メールアドレス:esumai[アットマーク]home.misawa.co.jp

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